【読み方】聖書ってどこから読むの? 途中で挫折しない為の7つのステップ

聖書を紹介する、ユーチューブチャンネルの紹介。



聖書を信じる羊(右向き)K
【真理探究の旅】
~ 聖書は信じるに値するか?(補足記事) ~


  この記事では……、
分厚い辞書のような聖書を読破するための「読み方ガイド」
について、お伝えしています。


「聖書を読んでみたいけど、どっから手つけて良いんだか……」あるいは、


「前にチャレンジしてみたけど玉砕した (@_@;) 💧」

という方のために、”読み方の”ちょっとしたコツ ” について見てみましましょう。



ただし、あくまでも個人的な意見にすぎないので、参考程度に!



ちなみに「聖書がどんな本なのか知りたい」という方は……、
『聖書は他の書物と何が違う? その10の特徴と特異性』を、



「聖書の具体的な内容(あらすじ)が知りたい」という方は……、
『【要約】聖書って実際どんな内容なの? 旧約と新約のあらすじ』


の記事ををご覧ください。


【神の言葉の平原】 ― kami no kotoba no heigen ―


私たちの旅は、まだ始まったばかりですが、これまで多くの人たちが、この「聖書の世界」でつまずき、道に迷い、


真実の部分に触れることができぬまま、もとの世俗的、唯物的な日常へと引き返して行きました。


そこで今日は、向こうでノンキに草を食(は)んでいる羊たちのように、のんびりと歩を進めながら「聖書の世界を旅するコツ」について見ていきましょう。


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途中で挫折しない為の聖書の読み方 | 7つのステップ

一歩ずつ進む聖書の読み方を象徴した「階段を登る人」の姿。



居眠りしている羊(右向き)眠れる羊くん
んじゃ、さっそく「読み方の7ステップ」を見ていこ~!



■ 読み方のステップ(1)
【「4つの福音書」の中から、どれか1つを選び、読んでみる】


聖書を信じる羊(右向き)K
「福音書」ってのは、イェシュアの生涯が記録されている書だよ。



「福音書」は比較的読みやすく、新約聖書の中心的な部分でもありますので、まずは、ここから手を付けるのがオススメです。


■ 読み方のステップ(2)
【「メシア預言」について調べてみる】


「メシア預言」について調べてみて……、

  • 本当に預言が成就しているのか?
  • 間違いなくイェシュアが「メシア」だと言えるのか?



等、聖書預言の正確性を、厳しい目でチェックしてみましょう。


妥協は禁物です。「納得がいかないようだったら聖書なんて読まない」くらいの気持ちで調べてみるのがポイントです。



聖書とは「預言の書物」であり、その中心テーマは「メシア」なので、早い段階でそこに注目することは、この書を深く知るための「王道」であると言えます。


聖書を信じる羊(右向き)K
No.5~12の記事で、集中的に「メシア預言」について解説してあるので、まだの方は、ぜひ参考にしてみてね。


参考:No.5『預言とは何なのか? | 人類に突きつけられた神からの挑戦状』



■ 読み方のステップ(3)
【「残りの福音書」+「使徒行伝」を読んでみる】


「メシア預言」を確認後に、もう1度「福音書」に戻るのは、


この預言を成就したとされているイェシュアが、果たしてどんな人物なのか?
信頼できる人物なのか?



等を知るためです。


聖書が「預言の書物」であることを知り、メシアに関する預言の的中率が「偶然」のひとことでは説明不可能であることが分かった時点で、


あらためて、世界中の多くの人々が「メシア」だと考えている「イェシュア」について、調べてみましょう。

「メシア預言」に対する認識があるのと無いのとでは、福音書の「読み方」や「理解の深度」が、まったく違ってくるからです。



■ 読み方のステップ(4)
【「終末預言」について調べてみる】


聖書の中には、”メシアに関する預言”の他に、”世の終わりに関する預言” が散りばめられており、それを「終末預言」と呼んでいます。


これを調べるには、必然的に新約聖書の中の「黙示録」や、旧約の「ダニエル書」などを読まなければならなくなります。

意味が分からないことを前提に、取りあえず「ヨハネによる黙示録」を読んだのち、ネットで詳しい解説の記事や、動画などを参考にしてみると良いと思います。



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このブログでも、いずれ「終末預言」について探求してみたいと思っているよ!



■ 読み方のステップ(5)
【「旧約聖書」を読んでみる】


もちろん、個人差はあるかと思いますが、旧約の中にたくさんの「預言」が散りばめられていることが分かってくると、少しずつ旧約に対する興味が湧いてくるはずです。


この段階になってはじめて、旧約を読んでみることをおすすめします。

ただ漫然と読むのと、預言に着目しながら読むのとでは、読む姿勢がまったく違ってきますから、途中で挫折する可能性は、いくぶん減らせるはずです。



しかし、もし途中で読み進めるのに困難を感じるような書に出くわしたなら(たとえば「民数記」とか……(ー_ー;))、私は読み飛ばしても良いと思います。



そこで読むこと自体をやめてしまうよりは、多少読み飛ばしても、ざっくりと通し読みした方が、はるかに良いと思うからです。


■ 読み方のステップ(6)
【「新約聖書」の手紙を読んでみる】


「旧約」の数々のエピソードが頭に入っていると「新約」にある手紙を、より深く理解できるようになるので、旧約読破後に、いちどチャレンジしてみることをおすすめいたします。


しかし、読み進めるのに困難を感じるようだったらムリせず、読みたいという思いが与えられるまで、放置しておいて良いと私は思っています。


■ 読み方のステップ(7)
【「予型論」について調べてみる】


「旧約」と「福音書の」内容が頭に入っていると……、


旧約に登場する人物たち」や「エピソード」の数々、イスラエルの民が預言者たちをとおして神から命じられた「祭り」や「祭儀的なことがら」etc……が、


イェシュアに関することがらの「型」であったことが理解できるようになります。

  「型」とは?? 
「型」とは、”本体を表すためのミニチュア版”のようなもので「予型」「予表」「雛形」などとも呼ばれる。本体が来た時に、人々が理解できるよう、旧約の中にはさまざまな「型」が散りばめられている。



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これだけじゃ分かりづらいと思うので、1つ紹介してみるよ。



神学的な言葉も出てくるので、興味のある方だけ、読んでみてください。



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それ以外のみんなは、サクッと読み飛ばしちゃおう♪


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では、物好きのあなたに「予型」とはどんなものか? 1つご紹介してみましょう。


ユダヤ人たちが現在でも行っている重要な祭りの1つに「過ぎ越しの祭」というものがあるのですが、


この祭りにおいて、食後に出される「アフィコマン」というデザート的なパンが、実はイェシュア(イエス・キリスト)の予型であると言われています。


食事のあと、まず、マッツァー(酵母を入れない種無しパン *)を3枚、1つの袋に入れる、あるいは白い麻布で包むのだそうです。


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* イースト菌が入ってないから、ふっくらフワフワとしたパンじゃなく、クラッカーに近いものだよ。




袋の中は3つの部屋に分かれていて、真ん中のマッツァーを取り出し、2つに裂きます。


この時、わざと不揃いに裂くのだそうです。


この裂いたマッツァーの大きい方を「アフィコマン」と言います。



その後、子どもたちを部屋から出し、「アフィコマン」を隠すんだそうです。


そして、子どもたちを部屋に呼び戻し、探させます。これを見つけた子は、50日後のペンテコステの日*に、ご褒美がもらえるんだということです。


  ペンテコステとは? 
「7週の祭り(5旬節)」とも呼び、「過ぎ越しの祭」「仮庵の祭り」と共に、ユダヤ3大例祭の1つ


メシアニック・ジューたち(ユダヤ人クリスチャンのこと)によると、「3枚のマッツァー」は「三位一体」を表し


”真ん中のマッツァーを取り出して裂く” ことは、”神の第2位格であるメシアを取り去り、生贄(いけにえ)として裂く” ことの予型だと言うことです。


また、”隠された「アフィコマン」を見つけ出した子に、50日後、ご褒美が与えられる” ことは、”隠されたメシアを見出した者に聖霊が与えられる” ことの予型だと言います。


  三位一体?? 
クリスチャンたち(ただし、全員の見解ではない)は、「父(神)」「子(メシア)」「聖霊(神の霊)」が、それぞれ別々の個性を有した人格(神格)的存在でありながら、霊的には一体であると考えている。これを「三位一体」と呼ぶ。


ところが、イェシュアをメシアと認めていない一般のユダヤ人たちは、これが「メシアの予型」であることを知らずに、単に昔からの風習として、意味も分からずこれを行っているのです。



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ちなみに、ギリシャ語に由来するこの「アフィコマン」とは、「あとからやって来るもの」という意味なんだそうです。




※ 出典:久保有政さんのYou Tube動画「イクスース」の「予型論3」および、エルサレム在住のクリスチャンによるブログ「サファイアの空」より。


話が脱線しましたが、この「予型」の理解が深まると、旧約と新約が切り離すことのできない一体の書物であり、



「メシア」という1つのテーマによって貫かれた、”メシアに関する書物” であったことが理解できるようになります。


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「予型論」については、いずれ、このブログでもまとめてみたいと思ってるよ。



「預言」に加え「予型」まで見てくるころには、古臭い宗教本だと思っていた聖書が、


「何やら、タダもんじゃない本」であることが分かってくるかと思いますので、


そこから先は、各自の心のうながしに従って、聖書と向き合って行っていただければ、と思います。



【まとめ】聖書の読み方


  1. 「4つの福音書」の中から、どれか1つを選び、読んでみる。
  2. 「メシア預言」について調べてみる。
  3. 「残りの福音書」+「使徒行伝」を読んでみる。
  4. 「終末預言」について調べてみる。
  5. 「旧約聖書」を読んでみる。
  6. 「新約聖書」の手紙を読んでみる。
  7. 「予型論」について調べてみる。



やはり最大の難関は、5番目の「旧約聖書」を読むところだと思います。大切なポイントとしては……、

  • 「教養を身につけたいから」とか、
  • 「読んでおくべきだと思ったから」



等、義務感に近い動機ではなく、

  • 「聖書についてもっと詳しく知りたいから」
  • 「新約の内容をもっと深く理解するために」


等、「知りたい」という欲求が自分の内に生じた時に手をつける、という点です。



前者の場合、おそらく多くの人が途中で投げ出してしまうと思います。私もそうでした……。(・_・;)



できれば、やめておいた方が良いという2つの「聖書の読み方」

危険な聖書の読み方を象徴した「ライオンに寄りかかって本を読む少女」


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補足として、こういう読み方は挫折の原因になるから、やめた方が良いよという点も紹介しておくよ~。


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飽くまでも個人的な見解だから、参考程度にね!



【オススメしない聖書の読み方 ① 】いきなり旧約聖書から読む


「聖書を読んでみようかな?」と思っている方の中には、


「『旧約聖書』と『新約聖書』の、どっちから読んだら良いんだろう……」と、迷っている方も多いかと思います。


私の個人的な意見は、極力「旧約聖書」から読むのは、避けた方が良いというものです。


聖書に限らず、読書を途中で投げ出してしまう主な理由として……、

  • つまらない。
  • 意味が分からない。
  • 長すぎる。


などが挙げられますが、「旧約」は「新約聖書」に比べて、上記の要素が多いと言えます。


私の場合、クリスチャンになる10年ほど前に、ひょんなことから「福音書」を読んでみたいと思い、「旧約」と「新約」が一体になったタイプのものを購入したのですが、旧約の部分は、ほぼ手を付けませんでした。


理由は単純明快で「長いから」でした。



その後、旧約聖書の中の「ヨブ記」だけは、ちゃんと読んだのですが、結局、旧約全体を通読しようというモチベーションは、ついぞ生まれませんでした。


実は、クリスチャンになってからも、しばらくの間は、なかなか読む気にはなれなかったほどです。

いちど「イザヤ書」という書にチャレンジしましたが、さっぱり意味が分からず、退屈で断念した経験があります。


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読むなら「新約聖書」から!



【オススメしない聖書の読み方 ② 】義務感から手紙類を読む


「新約」の方から読むことをオススメしましたが、実は、この「新約」の中にも、はじめて読む方にとって……、

  1. つまらない部分。
  2. 意味が分からない部分。



が、あります。
①の代表格が「手紙」で、②の代表格が「ヨハネの黙示録」です。


「新約聖書」の中には、初代クリスチャンたちが残した、多くの「手紙」が収録されており、それがかなりの割合を占めています。


しかし、これらの手紙を理解し、深く味わうためには、あるていど「旧約」の内容を知っている必要があり、また、込み入った内容のところもあるので、読んでいて退屈だと思います(私はそうでした)。


ポイントは、義務感から読まないことです。



そうではなく、自分の内に「読んでみたい」という思いが生じてから手を付ける感じでも良いと、私は思っています。


また、最後の書である「ヨハネの黙示録」も「旧約聖書」と対応させながら読み進めるべきところや、解釈がさまざまに分かれている箇所があるなど、


ひと筋縄ではいかない、かなり難解な書と言えますので、はじめの内はムリに読み進めようとする必要はないと思います。


まとめ


  • 読み方の要点としては「預言をからめながら読み進めていく」 + 「義務感から読まない」ということ。

  • あまりオススメできない読み方としては「何の予備知識もなしに、いきなり旧約にチャレンジしてしまう」ということ。




いかがだったでしょうか?


今回は、挫折の可能性を最小限におさえるための「聖書の読み方」について見てみました。


「これから聖書を読んでみたい」という方への、ちょっとした参考にでもなれば幸いです。


最後まで読んでくださり、ありがとうございました!


居眠りしている羊(右向き)眠れる羊くん
~ 聖書は信じるに値するか? No.18 ~
『【保存版】聖書の訳はどれが良い!? 実際に読んでみた私の感想』は、下のリンクから。


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『あなたがたは、迷い出た羊のようでしたが、今や、羊飼いであり、あなたがたの魂の監督者である方のもとへと帰ってきたのです』
                1 Peter 2:25(K.J.V)

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