

~ 聖書は信じるに値するか?(補足記事) ~
「聖書の理解を助けてくれる、オススメの映画」
について、ご紹介しています。


K 【真理探究の旅】~ 聖書は信じるに値するか?(補足記事) ~ この記事では……、「あらゆる人にオススメする、クリスチャンが主役の映画」について、ご紹介しています。 K もう1つ[…]
- 『祈りのちから』
- 『神々と男たち』
- 『きみが還る場所』
- 『サイレンス(沈黙)』
- 『ザ・ウォーカー』
- 『リトル・ボーイ 小さなボクと戦争』
※ 50音順
聖書について興味はあるけど、読むのはチョット……。
という方にオススメなのが「映画」です。
世の中には、聖書の内容を「実写化」した映画が数多くありまが、聖書の内容に忠実でないものも、実はたくさんあります。

そこで、クリスチャンである私が「これなら、聖書にあまり詳しくない人に勧めても良いかな?」と思える映画を、ご紹介してみたいと思います。
聖書の内容を「映像」として観る! オススメの映画【3選】 ※ 50音順

聖書の映画【エクソダス 神と王】
最新のCG映像で描き出す、人類史上最大の「脱出劇」!
制作:2014年
監督:リドリー・スコット
出演: クリスチャン・ベール ジョエル・エドガートン シガニー・ウィーバー ベン・キングズレー 他
旧約聖書の「出エジプト記」全40章のうち、1~14章までをメインとして描いた映画。
こちらは、聖書の記述を ”細部まで忠実に描いたもの” というよりは、”映画作品としてアレンジを加えたもの” という感じの作品です。
「モーセ、イケメン過ぎやしないか……💧」という疑問は、映画なので置いとくとしても、
口下手で、神に対して謙虚なはずのモーセが、映画の中では、口が達者で、神に対してぶしつけな人物として描かれている点は、さすがに、クリスチャンの方は違和感を覚えるかも。
また、少年の姿で登場する「創造主」の描き方にも難あり。
一方で「当時のエジプトの様子」や、エジプトに下された「10の災い」などは、やはり映像として観た方が「リアリティー」を感じますし、「実際、こんな感じだったのかもナァ~」と、私個人は思わされました。
「出エジプト」を扱った映画には「十戒」という名作がありますが、若い世代の方には、古い映画が苦手な方もいるかな? と思いましたので、今回、ご紹介してみました。
【総評】
感動したり、深く心に残るような作品でない点は残念ですが、
イスラエルの民がエジプトを脱出した様子を「最新の映像技術」でヴィジュアル的に概観できる、という点においては一見の価値ありです!


アマゾンの「レビュー」を見ると、観た人の「感想」や「評価」によって、大体どんな作品か分かるので、気になった方は、そちらも参考にしてみて下さい。
聖書の映画【ナザレのイエス】
聖書の中の「エピソード」がギッシリ詰まった、”映像化された福音書”の名に相応しい作品。
制作:1977年
監督:フランコ・ゼフィレッリ
出演:ロバート・パウエル オリヴィア・ハッセー ローレンス・オリヴィエ アン・バンクロフト ピーター・ユスティノフ クリストファー・プラマー
新約聖書にある「福音書」の内容を映画化した作品はいくつもありますが、この『ナザレのイエス』の最大の特徴は、6時間11分という「長さ」にあります。


もちろん、長ければ良いというものではありませんが、この映画の場合「セット」や「衣装」など、細部に至るまでしっかり作り込まれており、
「役者」も一流の方々が多く出演されていますので、その長さを感じさせない素晴らしい映画となっています。
私も、今回この映画を紹介するに当たって、久々に観直してみたのですが、やはり、イェシュア役のロバート氏の演技には、ついつい引き込まれてしまいました。
また、この映画の「おすすめポイント」として、
たとえば『偉大な生涯の物語』といった映画のように、聖書の記述を「恣意的」に大きく変更したりしていない点にも好感が持てます。
ただ、非常に残念なことですが、冒頭でもお伝えしたように、こちらの映画は現在、手に入れることが困難なため、観ることができないというのが現状です。
Amazon等にて、英語音声のみのものは販売していますが、重要なシーンが大幅にカットされた「短いバージョン」とのことなので、個人的にはオススメしません。

ですので、知り合いにクリスチャンがおり、運良くその方が所有されていた際には、ぜひ、借りてご覧になってほしい映画です。

【総評】
個人的に、唯一、気になるポイントを挙げるとすれば……、
終わりの部分に当たる「イェシュア復活後の描写」が、あっさりとし過ぎていて、エンディングに、すこし物足りなさがあるところぐらいでしょうか。
それ以外は、おおむね聖書の記述にも忠実ですし、イェシュアという人物を「映像的」に知るには、最適の映画なのではないかと思います。
ちなみに「規約」に反している可能性があるため、その動画は貼り付けませんが、You Tubeにて「ナザレのイエス」と検索すると、後半部分だけ観れます^^
聖書の映画【パッション THE PASSION OF THE CHRIST】
凄惨すぎる表現に「賛否」が分かれる、メシアの磔刑を中心に描いた「問題作」!?
制作:2004年
監督:メル・ギブソン
出演:ジム・カヴィーゼル モニカ・ベルッチ マヤ・モルゲンステルン
こちらは、メシア(キリスト)の「受難」をメインとして描いた映画で、俳優としても有名な、メル・ギブソン監督の作品です。
役者のセリフがすべて、当時使われていたものに近い「アラム語」「ラテン語」であり、吹き替え版は一切制作しないという、監督の「こだわり」がうかがえる映画作品となっています。
この映画の特徴は、なんと言っても、イェシュアが受けた「受難」を、目を背けたくなるほど、克明に描写している点にあります。
まさに「凄惨」という一語に尽きるような描き方で、クリスチャンの多い米国では、鑑賞中に「心臓発作」で亡くなった方もいらしたそうです。
「十字架刑」はもちろんのこと、残酷なことで有名な「ローマの鞭打ち」など、彼の受けた受難が、どれほど過酷なものであったかを知るには、これ以上の映画は無いかもしれません。

【参考記事】
十字架刑とイェシュアの死因について | 彼は、本当に死んだのか?
もちろん、凄惨なばかりの映画ではなく、師を否定してしまったペテロの「嘆き」や、母マリアの「我が子を想う気持ち」などなど、胸を打つシーンも多くある、とても良い作品です。
【総評】
クリスチャンならば、おそらく大半の方が観たことのある有名な映画ですが、
聖書について興味を持たれたノンクリスチャンの方にとっても、2000年前の「あの日」に起こった出来事を、映像的に知ることのできる素晴らしい映画ですので、
ぜひ、ご覧になってみてほしい1本です。



【番外編】フィクションだけど… | 聖書の理解を助けてくれる映画【3選】

こちらでは、”聖書の内容を「軸」にしてはいるものの、かなり手が加えられている作品” ではあるけれど、ノンクリスチャンにおすすめしたい映画をご紹介します。


もちろん、クリスチャンの方にもオススメの映画です。
ぜひ「聖書の記述とは違うんだな」ということを念頭に置きつつ、ご覧になってみて下さい。
聖書の映画【クォ・ヴァディス】
皇帝ネロの「狂気」に殉教した初代クリスチャンたちの、悲劇と信念の物語。
制作:1951年
監督:マーヴィン・ルロイ
出演:ロバート・テイラー デボラ・カー レオ・ゲン ピーター・ユスチノフ
物語の舞台は、まだ「使徒ペテロ」や「パウロ」が存命中である、紀元1世紀のローマ。
ローマ帝国の将軍・マーカス・ヴィニシウスと、クリスチャンであるリジアの恋愛を軸に、
「暴君」の悪名高い、皇帝ネロ統治下のローマと、初代クリスチャンたちの様子を描いた映画です。
「ローマ皇帝ネロ」は、クリスチャンたちを迫害したことや、紀元64に発生した「ローマの大火災」の原因を、クリスチャンたちになすりつけたことで有名な人物です。


- ローマ皇帝ネロとは? CLICK▶▶
- 映画の中で描かれているように、実際、ネロは「歌」や「詩」「音楽」を愛好し、数千人もの観衆を集め、コンサートを催すのが趣味だったそうです。
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また、”オリンピックの芸術版”のような「ネロ祭」なるものを創設し、自ら「竪琴」「詩」「弁論」の競技に出場するほどだったようです。
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当時は「芸人」が蔑(さげす)まれていたこともあり、上記のような ”皇帝らしからぬ振る舞い” に反感を持つ家臣たちも多かったとか……。
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当時「ローマの大火災は、彼が新しく都を造りたいがために起こした」という風評があり、その噂をもみ消すために、当時、嫌われていたクリスチャンたちに罪をなすりつけた、とするのが有力な説とされています。
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出典:Wikipedia

* ヨハネによる福音書 13:36の言葉。
これは、この映画にも登場する、年老いた「使徒ペテロ」が、ローマでの迫害から逃れようと「アッピア街道」を進んでいた際、師である「イェシュア」が反対側から歩いて来たため、
「主よ、どちらへ行かれるのですか?」と問うと、
「あなたが私の民を見捨てるのなら、私はもう一度十字架にかけられるためにローマへ」
と、イェシュアが答えたという伝承から来ているものです。

【総評】
新約聖書には記述されていない部分を「映像化」した映画ではありますが、
初代クリスチャンたちが、身をひそめながら「信仰」を守っていた様子や、ネロの「狂気っぷり」がうかがい知れる作品です。
戦後、まだ6年ほどしか経っていないころの映画であるため、かなり年代を感じさせる作品ではあるものの、
コロシアムにて、群衆の「見せ物」として処刑されてゆく無実のクリスチャンたちが、賛美歌を歌いながら「殉教」してゆく姿には、クリスチャンであれば、心を打たれるものがあると思います。
聖書の映画【新約聖書 イエスと二人のマリア】
イェシュアの受難を「母視点」で描いた、心締めつけられる「愛の物語」
制作:2012年
監督:ジャコモ・カンピオッティ
出演:アンドレーアス・ピーチュマン アリッサ・ユング パス・ベガ 他
こちらは、イェシュアの生涯を「母親のマリア」および「マグダラのマリア」視点で描いた映画となっています。
「人物設定」が聖書の記述とかなり乖離(かいり)しているので、特に序盤、クリスチャンの方は「拒絶反応」を起こすこと必至です💧

ただ、それ以外の「脚色」などを差し引いても、ノンクリスチャンの方が「イェシュアの生涯」を映像的に知るには、とても観やすい映画になっています。
映画全体として見た際も、作品自体はよくできており「母マリア」の戸惑いと懊悩(おうのう)が伝わってくる映画です。
ちなみに、ノンクリスチャンの方には「意味不明」かもですが、
私はこの映画を観て、少年時代のイェシュアをマリアたちが見失い、3日ののち、神殿内にて発見した出来事が、イェシュアの「死」と「復活」の予型だったことを教えてもらいました。
それと、イェシュア役の声優さんに、かなり違和感があるので「日本語吹き替え」ではなく「英語音声」での視聴がオススメです。
【総評】
一部「フィクション」と割り切って観れば、福音書にはわずかしか登場しない「マリア」と「ヨセフ」の数奇な運命に思いを馳せることのできる良い作品だと、私個人は思います。
彼らも私たちと同じ、血の通った人間です。我が子の「十字架刑」を目の当たりにしたマリアの悲しみを思うと、胸に迫るものがあります。
ぜひ、福音書とは「別視点」の物語を、ご覧になってみて下さい。



聖書の映画【マグダラのマリア】
新約聖書中、”最も誤解されてきた使徒”。数千年もの時を越え、そのベールが今、取り去られる。
制作:2018年
監督:ガース・デイビス
出演: ルーニー・マーラ ホアキン・フェニックス キウェテル・イジョフォー 他
こちらの映画は、マグダラのマリアと呼ばれる「女性の弟子」を主役とし、彼女の視点で「イェシュア」や、その他の「弟子たち」を描いた作品です。
上記の『イエスと2人のマリア』も含め、大半の映画において、彼女は「元娼婦」という設定で登場する人物なのですが、実を言うと、聖書にそのような記述はありません。
この映画の最後でもメッセージされていますが、
591年に「教皇グレゴリウス1世」が、マグダラのマリアは「娼婦」だった、と主張したのがはじまりであり、その「誤解」が今日まで残っている、というのが実情のようです。


驚くことに、彼女が「イェシュア復活の証人」として、他の使徒たち(すべて男性)と同等の存在であると「バチカン」が正式に認めたのは、2016年のことなんだそうです。

Wikipediaによれば、この作品は、マグダラのマリアを「使徒」として描いた初の映画だということです。
- 〈 余談 〉 CLICK ▶▶
- グレゴリウス1世が、上記のような主張をしたのは「女性蔑視」と、”自分たちはペトロの後継” という「プライド」ゆえだったのではないかと、私個人は想像しています。
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カトリック教会では、使徒のペトロが「初代教皇」とされており、19世紀に発見された「マリアによる福音書」では、彼とマグダラのマリアと見られる女弟子が対立関係にあった様子が記されているからです。
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「マリアによる福音書」は外典とされているものではありますが、当時の状況を知るための「資料」としては、たいへん貴重なものであるとも言われています。
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カトリックでは、高位の役職はすべて男性が占めていると聞きますが、「偽書」として退けられた、その他の古代文献や、古い時代の壁画によれば、初代教会においては「女性」も男性と同様、エクレシア(共同体)の中心的なポジションにいたことが示唆されているそうです。
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また、マグダラのマリアが使徒の中でも、中心的な役割を担っていたと考える研究者も多いようです。
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そのような背景を鑑みますと、1番弟子とされているペテロの後継として「自分たちこそ正統」と考えるカトリック教会にとって「ジャマな存在」であった彼女の地位をおとしめる意図を持った「主張」だったのではないかと推測できます。
この映画の、もう1つの特徴は「神の国」に対し、当時の「弟子たち」と「イェシュア」との間にあった「理解の相違」に焦点を当てていることです。
新約聖書を読むと、おそらく「使徒」も含め、多くの民衆たちが……、
”メシアであるイェシュアが指導者として立ち上がり、ローマの圧政から「武力的」に解放してくれる”
と、考えていたであろうことが読み取れます。
そのような点に着目しながら、イェシュアの生涯に触れることができるのも、この映画の「魅力」と言えます。
【総評】
私自身「マグダラのマリア」=「福音書の中で石打ちにされそうになった女性」と、何の疑いもなく思っていたのですが、そのような「ベール」が、そっと取り去られるような映画です。
”フィクションの部分があることを理解した上で観る”のが前提ではありますが、
映像も美しく、しっかりと作り込まれた映画でもありますので、ぜひ、新約聖書の内容を、また違った視点でご覧になってみて下さい。

K 【真理探究の旅】~ 聖書は信じるに値するか?(補足記事) ~ この記事では……、「あらゆる人にオススメする、クリスチャンが主役の映画」について、ご紹介しています。 K もう1つ[…]

『【7つの特徴】イエス・キリストって、ぶっちゃけ、どんな人??』は、下のリンクから……💤
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