

~ 聖書は信じるに値するか?(補足記事) ~
「あらゆる人にオススメする、クリスチャンが主役の映画」
について、ご紹介しています。


- エクソダス
- ナザレのイエス
- パッション
【番外編】 - クォ・ヴァディス
- 新約聖書 イエスと2人のマリア
- マグダラのマリア
※ 50音順
K 【真理探究の旅】~ 聖書は信じるに値するか?(補足記事) ~ この記事では……、「聖書の理解を助けてくれる、オススメの映画」について、ご紹介しています。 眠れる羊くん もう[…]

クリスチャンたちが織り成す「おすすめ映画」【6選】※ 50音順



クリスチャン映画【祈りのちから】
霊的な戦いは日常の中にある……。クローゼットが主戦場!? 戦い方の「極意」を教えてくれる、指南映画!
制作:2015年
監督:アレックス・ケンドリック
出演:プリシラ・シャイラー T・C・ストーリングズ カレン・アバクロンビー アレックス・ケンドリック 他
”傲慢で、家庭生活もかえりみない夫”との関係に悩むエリザベスが、祈りの力に目覚めてゆき、破壊されそうになっていた生活を取り戻していく、という物語。
熱くも冷たくもない「生ぬるいクリスチャン」だったエリザベスが、本当の敵は夫ではなく、その背後にいる存在(サタン)なんだということに気付かされ、
はじめは半信半疑だった「祈りによる戦い」に力を傾けてゆく過程が、とても上手く描かれています。

舞台が「現代」ということもあり、次に紹介する「沈黙」などと比べると親しみやすい点も○。
夫婦生活に「悩み」や「不満」がある方は「分かる、分かる」とうなずいてしまうかも!?
どちらかと言えば「クリスチャン」が観るべき映画かもしれませんが、
クリスチャンたちが普段、実際にどういう「内的生活」を送っているのか? を垣間見ることができるので「ノンクリスチャン」の方が観ても、また違った楽しみ方ができると思います^^

【総評】
間違いなく素晴らしい映画です。
ただ、ノンクリスチャンの方にどう評価されるかは、ちょい未知数(理解不能で、バカらしく思えるかもしれません)。
それでも「人生という戦いは、自分で戦う必要ないんだよ」という聖書の教えを、具体的な形で知ることのできる作品ですので、ノンクリスチャンの方にも、ぜひ、観ていただきたい映画です。


クリスチャン映画【神々と男たち】
実話に基づいた、名もなき修道士たちの「苦悩」と「葛藤」の物語……。
制作:2010年
監督:グザヴィエ・ボーヴォワ
出演:ランベール・ウィルソン, マイケル・ロンズデール, オリヴィエ・ラブルダン 他
1996年、アルジェリアにて実際に起こった、武装勢力による「ティビリヌ修道士」拘束事件を描いた映画。
アトラス修道院は「医院」も兼ねた、現地の人々の拠りどころでした。


他の修道士たちも、地元のイスラム教徒たちに信頼され、隣人として共に暮らしていました。
ところが、そんなある日……。彼らの「つましい暮らし」を、過激な武装勢力が脅かし始めます。
フランス政府から「帰国命令」が出される中、住民たちと共にとどまるべきか、それとも彼らを見捨て、この地を去るべきか……、揺れ動く修道士たち。
作中に、グレゴリアン・チャントの美しい旋律が織り込まれた「牧歌的雰囲気」を感じさせる作品です。
【総評】
「暴力」と「不正」が勝利をおさめているかに見える「世の不条理」と「信仰」を主に描いた作品ではありますが、
修道士たちの素朴な暮らしを通し、時間に追われ、物に溢れた現代生活が失った「何か」を浮き彫りにしている点も、この映画の魅力と言えます。
CGを多用する類の「派手な映画」とは対極にあるような作品ですが、
その分、丁寧に描かれた登場人物たちの「心情」が心に染み入るような、静けさの漂う「大人向けの映画」といった作品です。

クリスチャン映画【きみが還る場所 90 MINUTES IN HEAVEN】
”90分間死んでいた男”の人生が映し出す、ありふれた日常という名の「恵み」
制作:2015年
監督:マイケル・ポーリッシュ
出演:ヘイデン・クリステンセン ケイト・ボスワース ドワイト・ヨーカム マイケル・W・スミス 他

1989年、大型トラックとの「正面衝突」という大事故から奇跡的に生還した、ドン・パイパー牧師の「実話」をもとにした映画。
テキサス州にある教会の牧師である、ドン・パイパーは、事故現場に駆けつけた救急隊員により、確かに「死亡」を確認されたが、ある人物の行動によって、息を吹き返す。

長期にわたる、想像を絶する「痛み」と、家族の重荷になっているという「後ろめたさ」にさいなまれ、生きる気力を失っていくドン。
「交通事故」という、誰にでも起こりうる出来事だけに、一瞬にして転落してしまう、人生の「もろさ」「危うさ」を感じさせる映画でもあります。
絶望的な状況に戸惑う家族、先の見えない不安の中で気丈に振る舞う妻……。
「どん底に」落とされたドン牧師一家は、いかにして再起を果たすのか?
【総評】
ドン牧師の状態があまりにもひどく、正直、観ていて重々しい気持ちになってしまいますが、それでも最後は「穏やかな気持ち」にさせてくれる映画です。
彼は、死んでいた90分の間、天国にいたと証言しています。
死後に訪れる「天国」への希望を深めたい方は、ドン牧師の証言に耳を傾けてみてはいかがでしょうか?
クリスチャン映画【サイレンス(沈黙)】
あの沈黙を、私たちはどう受け止めれば良いのだろう……。史実をもとに描いた「魂をえぐる作品」
制作:2016年
監督:マーティン・スコセッシ
出演:アンドリュー・ガーフィールド リーアム・ニーソン アダム・ドライバー 窪塚洋介 浅野忠信 イッセー尾形 塚本晋也 小松菜奈 加瀬亮 他
遠藤周作の小説「沈黙」が原作。
「島原の乱」鎮圧後の、江戸初期の長崎が物語の舞台。
「宣教師」として、日本におもむいていた恩師「フェレイラ」が棄教(キリストの教えをすてること)した知らせを受け、2人のクリスチャンが真偽を確かめに行く、というストーリー。
当時の日本は、猛烈なキリシタン(クリスチャン)弾圧政策をとっていたため、文字通り「命がけ」で、長崎に潜入する2人。

激しい「迫害」と「拷問」により、多くのクリスチャンが殉教する一方、苦しみに耐えかね、実際に「棄教(ききょう)」する人も、少なくなかったようです。
棄教した人は「転びキリシタン(指導者の場合は、転びバテレン)」と呼ばれ、
日本の神仏および、聖書の神に対する「証文」を書かせたのち「血判」を押させ、6代先まで監視するという徹底ぶりだったそうです。

主人公のロドリゴも、ジュゼッペ・キアラ(和名:岡本三右衛門)という、実在した神父がモデルとなっています。
両者とも実際に、作品の中で描かれているような人生を歩んだようです。
また、作中に「井上さま」として登場する、筑後守「井上政重」という大名も実在の人物で、宗門改役(しゅうもんあらためやく)*として、クリスチャン弾圧の中心人物であったそうです。
* 「キリシタンの摘発」を目的とした制度の、リーダーのような立場。
はたして、フェレイラ神父「棄教」および「存命」の知らせは真実なのか!?
ロドリゴたちは、無事に「恩師」を見つけ出せるのか!?
どうぞ、ご自身で確かめてみてください。
【総評】
内容が内容だけに、かなり重々しい作品ですが、
・宣教師たちの「苦悩」や「揺らぐ信仰」
・踏み絵を迫られる日本人クリスチャンたちの激しい「葛藤」
・役人たちの抱く「侮蔑」と「苛立ち」
といった精神的な部分が深く描かれているため、かなり見ごたえのある重厚な作品です。
作品のキーワードでもある「沈黙」について、考えさせられる優れた映画だと感じました。


クリスチャン映画【ザ・ウォーカー】
”在る時には見えなかったもの”を指し示す、ひとりの男の「長い旅」の物語……。
制作:2010年
監督:アルバート・ヒューズ & アレン・ヒューズ
出演:デンゼル・ワシントン ゲイリー・オールドマン ミラ・クニス 他
戦争によって、前時代の文明が「ほぼ壊滅状態」となった世界が、物語の舞台。
ネタバレになってしまうので、あまり詳しくは書けませんが、主人公のイーライが「ある目的」のため、西へ西へと旅を続けるというストーリー。
水や食料がとても貴重なほど世界は荒れ果て、中には食人に手を染める者たちも……。
前時代を知らない若者たちは、”食べ物を分け合う”という発想が理解できない。
しかし「極限状態」に置かれた人間とは、こういうものかも、と考えさせられる映画です。

「物が溢れかえっていた……。何が本当に大切かを、みんな見失っていた」
というセリフが、とても印象的でした。
ちなみに、原題は「The Book of Eli」と、日本語版のタイトルとは全く違うのですが、
洋画などが輸入される際によくあることとは言え、ストーリー上、原題に意味があるので、ちょっともったいない気も……。
【総評】
ここまで、立て続けに「重たいテーマ」の映画をご紹介してきましたが、こちらの作品は、あらゆる世代の方に観ていただける映画と言えます^^
また「クリスチャン」 or 「ノンクリスチャン」に関わらず楽しめる点も○。
もうすこし「精神的な部分」が物語に織り込まれていると、さらに物語に深みが出て、どっしりとした作品になったかと思いますが、
エンターテイメントとしては、十分楽しめますし、〇〇の無い世界がどれほど殺伐としたものかを私たちに気づかせてくれる、とても「示唆的な映画」です。
クリスチャン映画【リトル・ボーイ 小さなボクと戦争】
あどけない「純真な心」が紡(つむ)ぐ、宝石のような物語。
制作:2014年
監督:アレハンドロ・モンテヴェルデ
出演:ジェイコブ・サルヴァーティ エミリー・ワトソン ケイリー=ヒロユキ・タガワ マイケル・ラパポート 他

「成長障害」が疑われる8才の少年ペッパーは、友人たちに背の低さをバカにされ、つまはじきにされるような毎日を送っていた。
そんなある日、彼にとって唯一とも言える「相棒」的存在の父親が、戦場へ行くことに……。
父の帰りを願い、牧師に教えてもらった「聖書の教え」を1つひとつ果たしていくペッパー。
「山をも動かす信仰」によって、父は無事、帰ってくるのか? が見どころのオススメ映画です。
1時間40分ちょっとと、比較的短い映画ですが、その短さを感じさせない、コンパクトに「ギュッと」まとめられた美しい作品です。
当時、すでに勝敗は誰の目にも明らかな状態であり、
原爆投下よりも数ヶ月前に、日本は「和平」を求めて交渉の道を探っていた、というのが実情です。
ほぼ「白旗」をあげている日本に対し、和平を突っぱねて、あえて「2つの原爆」を投下したのには、別の思惑があったことを私たちは知らねばなりません。
また、参戦前のアメリカ国民は、
「戦争なんかしたくない!」
「ヨーロッパの戦争なんかに関わりたくない!」
という意見が大勢を占めていたのであり、彼らも「ルーズベルト大統領」にだまされて戦争に突入したのだという事実も、合わせて知っておくべきでしょう。


【総評】
「プロパガンダ」に注意する必要はありますが、その点を差し引けば、観終わった後に心がほっこりするような、とても良い映画です。
あどけない「無垢な心」の少年ペッパーと、温かい心を持った大人たちが織りなす「ささやかな物語」を、ぜひ、ご覧になってみてください。



K 【真理探究の旅】~ 聖書は信じるに値するか?(補足記事) ~ この記事では……、「聖書の理解を助けてくれる、オススメの映画」について、ご紹介しています。 眠れる羊くん もう[…]